
 
棟梁が設計図をもとに、家のどこにどういった木を使うかを決めるための図を起こします。材木が到着すると、それぞれの性質を見ながら、使う場所を決めていきます。ベテランの目利きになると、材木の姿や切り口などから産地、土壌、育った環境、年齢、癖を見抜けます。使う場所が決まったら木の一本一本に「墨付け」をし、家の土台、柱、梁として組み上げるために刻む位置に印をつけます。次に墨付けされた箇所に「継手」や「仕口」をつくっていきます。最後に、見える部分に使う化粧材には手ガンナをかけます。これが大まかな手順ですが、細かい手順を全てあげると、家一棟をつくり上げるまでには100を超える工程つまり100を超える技が必要になるのです


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